印刷・デザイン・WEBデザインには多くの専門用語が使われます。日常耳慣れない用語ですが、印刷・デザイン・WEBデザインを行う上では必要不可欠な用語ですので、皆様のスキルアップにご活用ください。
ア行 ---
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色校正(色校)
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色校正とは、印刷する前に試し刷りをして、写真やイラストの色調や、誤字脱字がないか、最終的なチェックを行うためのものです。
色校正には簡易校正と本紙校正がありますが、どちらかで最終確認をした上で、本格的な印刷にかかります。
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オフセット印刷
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インクをPS版からブランケットを介して被印刷体(印刷用紙など)に印刷します。 正味の意味でのオフセット印刷は、版から直接印刷するのではなく媒介物を介して印刷することです。
「オフセット印刷」という名称の由来は、PS版(はんこ)に着いたインキをいったん剥して(OFFして)ブランケットに移し、ブランケットから原紙にインキを移す(SETする)ことによって印刷する方式(OFF-SET)だからだと言われています。
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オンデマンド印刷
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オンデマンド印刷(Print on Demand)。文字通り、オンデマンドで(on demand:要求に応じて)印刷することを意味します。必要な物を、必要な時に、必要な数だけ印刷するシステムです。フイルム製版・刷版といった工程がなく、デジタルデータを直接出力するデジタル印刷機を使用します。
カ行 ---
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解像度
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デジタル画像のきめ細かさのこと。プリンタ、スキャナなどの周辺機器の精度や画像そのもの精度を表す場合に用いられる。解像度はdpi(dots per inch、ディー・ピー・アイ)という単位を用いて表現する。1インチあたりにいくつの点(dot)が入るかということを意味しており、350dpi、72dpiのように表す。この数字が大きいほど解像度が高く、高精度の画像となる。
印刷用の原稿として、スキャナで画像を取り込むときには、スクリーン線数の約2倍にあたる数値の解像度になるようにすればよい。つまり、100線なら200dpi、150線なら300dpiとなる。解像度は高すぎても不要に画像のファイルサイズが大きくなったり、出力に時間がかかったりするだけなので、適正な解像度で処理するのが望ましい
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カラーチャート
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C(シアン)M(マゼンタ)Y(イエロー)K(ブラック)の各色を、標準用紙と標準インキで刷り重ねた色票を系統的に配列した表。各版の網点面積率より印刷物の仕上がりを予測したり、逆に希望する色に対して、各色の必要な網点面積率を知ることができる。
サ行 ---
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製版
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製版とは一つは印刷の前工程を総称して、製版ともいう。 しかし印刷前工程のうち、特にフイルム撮るなどの、(写真をリス フイルムに撮り、修整、印刷網加工など)工程を「製版」という。
印刷が活版から、平版が主流に変わり、フイルム(感光性資材) の特徴をいかした「製版」が普及した。しかし、さらに印刷がコン ピューター技術でデジタル化されると、フイルムでの製版の工程を 飛ばした印刷前工程が出来るようになり、狭い意味の製版はなくなりつつある。
タ行 ---
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裁ち落とし
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写真やイラスト、網、パターンなどの図版をページの余白部分まで配置して、紙面に広がりを出すことがある。その際にページの仕上がり線より3ミリ程度はみ出させて配置するテクニック。
仕上がり線よりはみ出させておくと、断裁(=裁ち切り)したときに紙の端に余白が出ないので、美しく仕上がる。裁ち切りともいう。
レイアウトソフト上では、ボックスやオブジェクトを仕上がり線からはみ出すように作って裁ち切りに備える。なお、はみ出させた部分を塗り足しという。
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トムソン
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トムソンとは、木型(木枠にはめられた刃物型)を使って印刷物や化成品(プラスチック)等を型抜きしたり、スジ入れ・ミシン目を入れたりする加工作業の1つ。
ナ行 ---
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濃度オーバー
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4 色(CMYK) のインク総量( 全てのパーセンテージを足した合計) が300%を超えた状態です。インクが多すぎる状態のため、にじみ・色ムラ・裏うつり・紙粉の付着等の原因になり、不具合が生じる場合があります。そのため、当社ではインク総量300%未満での設定を推奨しています。
ハ行 ---
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本紙校正(ほんしこうせい)
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量産前に確認する校正で、仕上がりの印刷と同じインク・紙を使って出力する校正です。本印刷の前に、デザインの位置、文字化け・文字間違
いなどがないかはもちろん、色味の確認もできます。ご確認・ご了承をいただいてからの量産となります。
マ行 ---
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マスター
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マスタリング・オーサリングを終えた原盤のことです。マスターからスタンパーを製作し、量産プレスをおこないます。ご入稿の際はメディアの品質・書き込みエラー等による万が一のトラブルを避けるため、マスターとは別にサブマスターもご用意ください。
ヤ行 ---
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約物(やくもの)
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印刷用語で、「しめくくるもの」の意。普通発音されないが、慣用的に用いられたり、文に意味付けを加えたり、音の表現でしかない平仮名や片仮名で表現しきれない意味づけを表現するのに使われる。
句点(。)、読点(、)括弧(( ))などが代表格。
ラ行 ---
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リッチブラック
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K100%( ブラック100%) に、他の色も混ぜ合わせた深みのある黒色のことです。当社では、C40% :M40% : Y40% : K100%を推奨しております。CMYK のパーセンテージの合計が300%未満になるように調整が必要です。
※ CMYK の合計が300%を超えると「濃度オーバー」となり、裏うつりなどで印刷不可能な場合がございます。
ワ行 ---
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割付け(わりつけ)
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印刷物を製作する時に全体の構成を考えながら、文字・約物・記号・図版・写真・空白部などを、決められたスペース内に配列構成の指示をすることを言います。レイアウトのことです。
A-E ---
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CMYK(シー・エム・ワイ・ケー)
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シアン(Cyan)・マゼンタ(Magenta)・イエロー(Yellow)・ブラック(blacK)の4色のことで、通常のカラー印刷物はこの4色で印刷されます。プロセスカラー印刷とも呼ばれます。
ブラックがBでないのはRGBのB(ブルー)区別するためで、Kは"Key plate"だという説があります。
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CTP(シー・ティー・ピー)
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Computer To Plateの略です。コンピューターからプレートセッターという製版機器を通して直接刷版を作成(ダイレクト刷版)する仕組みです。
フィルムからPS版に焼き付ける作業が無くなるため網点の太りやかすれが減少し、5%以下の網点も表現が可能です。つまり、より高精度の版の作成が可能になっているのです。
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DTP(ディー・ティー・ピー)
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出版物のデザイン・レイアウトをパソコンで行ない、電子的なデータを印刷所に持ち込んで出版すること。机上出版。実際には版下の作成までをパソコンで行なうことが多い。
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EPS(イー・ピー・エス)
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EPSとは、Encapsulated PostScriptの略称でファイルの保存形式のひとつです。
記述はPostScriptを基に記述されています。EPSファイルはPostScriptベースなので安定性も非常に高く、DTPの業界では最も一般的な形式として扱われます。
F-J ---
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FTP 入稿( エフ・ティー・ピー)
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デザインデータのご入稿方法のひとつで、オンライン上で、お客様のパソコンから、当社のFTP サーバーにデータを転送していただく方法です。ご利用希望の場合は、接続先ホスト名・ユーザー名(ID)・パスワードをお知らせいたします。FTP とは「File Transfar Protocol」の略です。
K-O ---
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OpenType
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OpenType (オープンタイプ)はフォントの標準規格。アドビシステムズ、マイクロソフトが共同で設計し、アップルコンピュータがそれに賛同する形で開発された。
OpenTypeはTrueTypeを発展させ、PostScriptフォントのデータ形式も内包できるようになった。
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OPP 袋
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開け口にのりが付いており、何度でも開閉が可能なビニールの袋です。
P-T ---
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PDF(ピー・ディー・エフ)
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PDFとはPortable Document Formatの略で、Adobe Systems社によって開発された、電子文書のためのファイルフォーマット。パソコン環境にも依存しないAdobe PDFは、オリジナルのイメージをかなりの程度正確に再生することができ様々な情報のやり取りや共有に幅広く利用されています。
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PS版(ピー・エス)
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感光性物質を塗布した製版アルミ板で、製版フィルムを焼き付けて制作します。耐刷限度が高く大量印刷に耐えられるため、幅広い印刷物に使用されている。
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RGB(アール・ジー・ビー)
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3色は光の三原色と呼ばれる赤 (Red)、緑 (Green)、青 (Blue)の頭文字。ディスプレイやデジタルカメラなどで画像再現に使われている。
U-Z ---
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Unicode(ユニコード)
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Unicodeは単一の2バイトの文字コードによって世界の文字の多くを表現しようとする文字コードシステム。すでに、JAVAの標準文字コード、WindowsやMac OS X の内部コードとして採用されている。
数字 ---
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4色分解(よんしょく・ぶんかい)
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カラー印刷では、使用するインキの色の数だけ製版用のフィルムを作る。 カラーのイラストや写真のポジを、プロセスカラーのCMYKごとに分けることを色分解という。 この4枚になった分解フィルムから印刷用の刷版を作り、順に刷り重ねることで色を再現する。